肺腺がん手術 入院
DAY 1
入院
11時の入院ですが、早めに手続きを済ませ、10:30には入室。
初日は希望通り4人の大部屋でした。
前回の気管支鏡検査入院では大部屋に入れず、
1日1万円のお部屋で出費がかさんだので助かりました。
ただ、手術の日はその後ICUに入り、病室に戻るときには別のお部屋の可能性もあると聞かされておりました。
（また大部屋に入れますように...）
採血、血圧、身長体重測定が終わったらお昼ご飯までフリー。
お昼ご飯は
スパゲティ 170g
ミートソース
ツナサラダ
サウザンドレッシング
ラフランスゼリー
お茶
午後は手術時の麻酔の手順、手術室の様子などiPadを使いながら説明を受けます。
呼吸器外科医の担当の先生から今一度手術の説明を受け、
合併症、輸血、様々な手術に関する同盟書にサインをしました。
手術後に入るICUの説明をまたiPadを使いながら聞きます。
実際にICUの見学もさせてもらえました。
ドラマERの世界でちょっと興奮です。
再度口腔ケア。今回は手術前に歯石などを除去していただきます。
今回もすぐに終わってしまいました。
最後に明日の手術のチーム4人全員と顔合わせ。
その間にも、売店で明日の手術に必要な紙おむつや尿パットなどを購入します。
手術に関する説明は何度も受けるのですが、
このくらい説明があると安心材料も増えますし、
ICUを見学させてもらったり、術後このくらい管が付いていますとか、手術室の様子など、iPadで写真や動画で見ることができるのは、イメージができて私は良かったです。
やはり、体にメスを入れるというのは一大事ですので、
少しでも疑問に思うことは何度も質問してクリアにすることは大事ですし、
手術だけでなく、術後のイメージトレーニングにより、
退院、復帰に対して目標もできます。
夕食は
米飯 170g
すずきのムニエル 80g 香味
茹でブロッコリー
ほうれん草わさび和え
お茶
明日の手術は1番目ですので21時以降の食事はできなくなります。
また、就寝前21時に亜鉛、アルギニン、銅などの栄養素が摂取できる
アルジネードウォーターというのを125ml 2本飲みます。
スポーツドリンク風味で飲みやすいサプリです。
いざ就寝の時間になりましても、今回は大部屋でぐっすり眠るということは難しく、
手術、また術後のために睡眠は欠かせませんので睡眠薬を看護師さんにいただいてしっかり寝ました。
肺がん手術前の準備
お口ケアと肺炎予防
今回の胸腔鏡手術で全身麻酔を使いますが、
その場合、口から気管に管を入れ（気管内挿管）、人工呼吸器を誓いながら行います。
口の中にある最近が管を伝って気管に入り肺炎を引き起こすリスクを避ける目的が一つ。
ぐらついている歯が気管内挿管の際に抜け落ち、息が詰まるのを防ぐというのがもう一つ。
これらの理由から、事前に口腔ケアを受けなくてはなりません。
私は虫歯や、歯茎の腫れ、葉のぐらつきもなく、
歯石除去も行わず、数分診てもらっただけで終わってしまったのですが、
それだけでも3260円取られてしまいました。
なかなか厳しい世の中です。
全身麻酔前問診
今回の手術で行う麻酔方法の種類、手順についての説明と問診があります。
私の場合は麻酔薬を用いて意識をなくし、痛みを感じなくさせる全身麻酔と、
手術後の痛み止めとして用いる硬膜外麻酔の２種類のようです。
こちらは問診だけでしたので、220円の支払いです。
最終診断 肺腺がんステージⅠ （原因、手術内容）
CT、気管支鏡検査、MRI、PET検査、全ての結果を受けまして、
下された診断は「肺腺がんⅠA」
最初から肺がんの疑いはかけられており、
年齢など考えても進行が早いので手術は早めが良いとのこと。
仮の手術日は決まっておりましたが、そのまま手術を行うという流れになりました。
今年の健康診断で肺に影が見つかってから２ヶ月ほどで手術まで決まってしまったわけですが、
タバコは全く吸いませんし、自覚症状がないままここまできまして、
全く疑ったことのない病気がいきなり発覚し、
恐怖心が芽生える前に結果が出てしまったわけです。
また、まだ若ければやりたいこともたくさんあるしショックを受けたんでしょうが、
常にやりたいことを優先して生きてきたので、後悔することもなく、
癌と言われてもそこまで落胆するようなヤワな精神ではありません。
結果を受け止め、できることに最善を尽くそうとすぐ気持ちをシフトしました。
まず、私のように喫煙者でない女性が肺がんになるのか？
実は結構多いようで、女性ホルモンが多いというのが一つの原因とも言われています。
もちろん遺伝、その他環境問題、副流煙など様々な要因が絡み合っていると思います。
肺がんに限らず、私の周りにも癌の闘病中、克服して復帰された方などたくさんいらっしゃいます。
今では２人に１人が癌とも言われる時代ですけれども、
誰でもなりうる病気だということと、早く見つかれば今は死ぬような病気ではないということ。
そういった意味でも、年に１回受けている健康診断で早期発見できたのは非常にラッキーだったと思います。
初期の段階でも場所によっては手術ができないこともあるようです。
私の癌のステージ
T因子（腫瘍の状態）
T1：癌がもっとも大きいところが3cm以下で、肺の表膜（胸膜）を侵しておらず、それぞれの肺葉への空気の通り道（葉気管支）よりも奥に存在する状態。
さらに私は癌の大きさが1cmより大きく、2cm以下のものですので
T1bに該当します。
N因子（リンパ節への広がり）
N0：リンパ節に転移がない状態
M因子（他の臓器への転移の有無）
M0：転移なし
T、 N、M因子の組み合わせで私の病期はステージⅠAで完全胸腔鏡下手術で決定しました。
完全胸腔鏡下手術は普通は４つの小さな傷をつけます。
一つは3~5cmほどの傷で、脇の下からやや前よりにつけます。
後の三つは1~2cmほどの傷です。
無事に癌が取り除けましたら、放射線治療も、抗がん剤治療も必要がなさそうで、
１ヶ月ほどで仕事にも復帰できそうです。
CT 胸腹骨盤検査結果
2019/5/21に受けましたCT検査の結果は以下のとおり。
右肺上葉S2背側に分葉状のすりガラス状結節(29mm)あり。
辺縁は境界明瞭で、背側部分にやや濃い部分(12mm)を伴っている。
葉間に接していますが、右下葉への進展は認められません。
分葉不全は認められません。
有意なリンパ節腫大を指摘できません。
胸水は見られません。
胆、膵、脾、腎、副腎に明らかな異常はありません。
ということで、造影剤でアレルギーが出て苦しかったけれども、
最初に撮ったCTと結果は変わらず、
診断結果は右上葉肺腺がん：明らかな転移なし
肺がんの結果に変わりはありませんでしたが、
今回腹骨盤の撮影もした結果、
肝両葉に嚢胞があること、子宮体部後壁に結節あり、筋腫とのこと、
少量の腹水など、現時点で気にするような内容ではないとのことですが、
年齢的なもので見られる様々な症状が明らかになりました。
MRI / PET検査 費用
さて、気になる国立国際医療研究センターのMRIとPET検査の費用ですが、
ズバリこちら！
この日は外来はなし、検査以外でのお薬などなし。
単純にMRIとPET検査のトータルのお値段、
３割負担でズバリ40,100円でした。
