影のある女

2019年4月の健康診断で肺に影が見つかり(右上葉すりガラス影30mm)、肺がんの疑いをかけられて事情聴取中の42歳女。捜査の結果、肺腺がんステージⅠ

肺ガンサバイバーのコロナ渦

この2年の間にコロナ渦に見舞われ、肺ガンを患った者にとっては緊張の続く年になりました。

ワクチンについてはファイザーを2本摂取済。

CTの造影剤でもアナフィラキシーショックが出るアレルギー体質でもありますので、

ワクチン摂取については少し迷いましたが、

結果2日間ほど腕の痛みと倦怠感くらいで大きな副反応もありませんでした。

さらにはこの第6波で濃厚接触者になり、検査はしませんでしたが喉の違和感、ワクチン摂取後と同じような倦怠感が2日ほど続きました。

その後通常通りに戻りましたが、おそらくオミクロン株に感染したのではないかと思います。

 

さて、先日は半年に一度の定期検診で血液検査とレントゲンを撮ってきました。

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血液検査

 

前回に比べて特に変化はなく、貧血気味と血小板数値が高いのは生理のせいだからじゃないかということでパスしました。

 

実は半年前に主治医が変わりまして、少し検査の数も変化します。

次回の検診は術後3年目の検査となりますが、

今まではCT,MRIで済んでいたのが、PET検査も追加になってしまいました。

あれは時間がかかるのでやりたくないのですが、

有無も言わさず主治医の方針でやることになり釈然としません。

 

次回が3年目ということで、これで一区切りになることを願っています。

 

今回のお会計は3070円

国立国際医療研究センター

 

 

肺腺ガン手術後約半年定期検査

肺腺ガン手術からもう直ぐ7ヶ月かな?

半年後の定期検査で胸部レントゲン、血液検査、問診をしてきました。

レントゲン異常なし。

血液検査も腫瘍マーカー異常なし。

普段の生活は手術前と変わらなく出来て、

ダンスやヨガのお仕事も支障なくこなすことができるようになりました。

 

呼吸はもう通常通りですが、

傷跡の部分はもう治っているものの、左右のバランスが悪くなっていて、

(ヨガをずっとやっているのでちょっとの差でもとても気になります)

おそらくそこから腰や股関節にも少し支障が出ていて、

ストレッチが思うようにいかない時期がありました。

現在もバランスは悪いのですが、少しずつ改善はしているかな?

 

すごく細いことを言うとやはり元の体には戻っていないと言えるものの、

術後半年にしてここまで普通の生活ができるようになっているので、

非常に順調という部類にはなっていると思います。

次は術後1年の検査。

ここではCT,MRI,呼吸機能検査と一通り行う予定になっています。

 

今回のお会計は4180円でした。

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肺腺がん手術後3ヶ月 呼吸機能検査

肺腺がんの胸腔鏡手術から3ヶ月。

定期検査に行ってまいりました。

行ったのは採血、レントゲン、呼吸機能検査の3つ。

手術から1ヶ月でヨガのレッスンやダンスの練習を再開し、

イギリス旅行もして、息切れはしやすいものの普段の生活には全く支障がない状態でしたので、採血やレントゲンの結果はもちろん問題なし。

 

今回楽しみにしておりました呼吸機能検査の結果は以下のとおりでした。

 

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肺の体表面積というのは身長と体重でだいたいわかるらしく、

それと性別、年齢を踏まえて肺活量のおおよその平均値が決まるようです。

赤丸で囲ったものがいわゆる一般に言う肺活量とのことで、

手術前の検査で3.76(L) → 手術後 3.38(L) に減少。

波線の私の肺の体表面積から考える肺活量の割合は

手術前 119.4% → 108.8% とおおよそ10%減という結果になりました。

 

今回の手術で肺の20%を切除しておりますが、

それでも100%を超えており、手術前から10%程度の減少で済んでいるのはかなり良い数値とのこと。

 

もちろん手術前までの数値まで持っていくことは不可能らしいですが、

すでにダンスのショーなどしてみて、体感としてはもう少しは肺活量が上げられそうな気がします。

こうやって数字が出てくると俄然やる気が出てきますね。

来年の呼吸機能検査ではもっといい数字を叩き出してやろうという目標ができました。

 

傷周りのしこりもだいぶ減ってきましたが、

100%気持ちよく体側を伸ばすというところまでは術後3ヶ月では到達しておりません。

本気でストレッチができないので、体の左右のバランスには違和感を覚えます。

 

 

普段の生活には全く支障がないものの、生業としているダンスは苦しくて仕方がないので、引き続き体力作りに励もうと思います。

 

今回の検査、外来合わせて4050円也

 

 


 

2ヶ月間の肺腺がん疑いから手術根治まで

肺腺がんの手術から1ヶ月以上が経ち、すっかりいつも通りの生活に戻っております。

周りのがん経験者、そしてICUの先生からも何度も言われた言葉ですが、

「こんなに早い段階で見つかって本当にラッキーだったね」と。

 

ICUの先生曰く、

最初のレントゲンを見せてもらいましたが、

手術前提で見ると影はわかるけど、

もし自分が健康診断のバイトでこのレントゲンを見ても、

再検査した方がいいとは多分言わないので、

ここで診断した先生が本当に優秀だということでした。

 

というわけで、地域がかなり限定的になりますが、

参考までに私の肺腺がん根治までお世話になった病院、流れをご紹介します。

 

4月19日

追分クリニック新宿三丁目

年に一度の健康診断は、いろんな病院で受けてきましたが、

女性専用の綺麗なフロアで受けられるということで、

ここしばらくはこちらで毎年お世話になっています。

ここでの判断が発端となります。

 

5月13日

健康診断で

胸部X線(肺・縦隔)所見:お近くの呼吸器科を受診してご相談ください」

E判定を受け、再検査へ。

加藤医院(下北沢)

レントゲンを撮ったところかすかに影が写り、

CTでもう少し詳しく診た方が良いとのことで、

その日のうちに紹介、予約をしてくださいました。

 

メディカルスキャニング(経堂)

CT撮影はその日のうちにできましたが、

そのデータを技師の先生が診て判断したもの、CTのデータを送るのが2日後とのこと。

 

5月15日

CTの結果を元に再度加藤医院へ。

CTを見て、加藤先生とCTを撮った先生ともにがんの疑いがあると判断されました。

もう少し詳しい検査ができるところということで、

評判、立地条件など考慮し紹介状を書いてくださいました。

 

次の週から紹介された国立国際医療研究センターで様々な検査を重ねた結果、

肺腺がんの疑いがいよいよ濃厚になり、

6月19日

胸腔鏡手術

 

手術で取った肺の検査結果は12mmの肺腺がん

リンパの検体は異常なしで転移なし

 

というわけで、健康診断で異常が見つかってから肺腺がん根治まで2ヶ月。

肺ガンが見つかるまで自覚症状も体調を崩していたこともありませんので、

実際のダウンタイムは手術から術後の傷が癒えるまで1ヶ月間ほどでしょうか。

タイミングと出会った先生方に恵まれ、こんなに短い期間で癌を根治することができました。

とはいえ、再発の可能性は0ではありませんので、

引き続き定期的に検査はしていきます。

 

肺癌手術3週間 傷跡

先日、肺腺がん胸腔鏡手術後初の外来で経過が順調でしたので、

お友達にたくさん会って快気祝いをしてもらっています。

人に会えば会うほど空咳も少なくなってきています。

友達と美味しい食事やお酒が楽しめることの喜び。

病院の食事はやはり少しさみしいものがありますからね。

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それでも1週間、買い物も炊事も洗い物も一切せずにご飯がいただけて感謝しております。

 

さて、傷口の状態ですが、術後3週間でこんな感じです。

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傷はしっかり閉じていますが、ドレーンの入っていた傷は少し引き連れがあります。

腕を降ろした状態では見た目にそこまで違和感はありませんが、

腕を高く上げると少し傷口の皮下が盛り上がっている感じ。

触るとしこりがあります。

 

ここからしっかりマッサージとストレッチを重ねて、

以前の可動域まで近づけていきます。

切開した筋肉の状態に関しては、肉離れの治療、リハビリがとても参考になります。

肺癌手術後 外来

肺癌の胸腔鏡手術を受けてから丸3週間。

術後初めての外来です。

 

まずは血液検査、そしておきまりのレントゲン、それを踏まえての外来。

 

まずは手術の結果について。

取り除いた肺のがん細胞を調べるとやはり肺腺がんということでした。

大きさは12mm

手術の時に取ったリンパの検体につきましてはリンパ節転移なしという検査結果で、

今回はステージⅠAということになります。

 

先生に肺の状態を聞きましたところ、非喫煙者で肺は綺麗だったそうです。

やはり非喫煙者の女性に多い女性ホルモンが原因の一つとされている肺腺がんで、

「遺伝子を調べるときっとEGFR遺伝子というのが出てくると思います」と言われました。

調べるのに2万円ほどかかるそうなので調べませんが、

もしその遺伝子が原因ということがわかると、

今後再発した時によく効くお薬が今はあるそうです。

こちらの記事なんかは参考になるかもしれません。

www.ncc.go.jp

 

今後の可能性としては再発が10%~20%

多くは脳、骨など遠隔転移だそうです。

定期的に検査を続けることになります。

 

今回、根治できましたので追加の抗がん剤はなし。

 

傷跡につきましてはドレーンが入っていたところに少し引き連れがあります。

傷も全て閉じていますので、お風呂はOK。

ストレッチなど無理のない範囲で行います。

 

肋骨の一部にまだ神経痛が残っていますが、温めると多少良くなるとのことでした。

他には空咳がまだ出ます。

この2点が今後どこまで回復するのか。また回復までにどのくらい時間がかかるのか。

経過はここで記録していきたいです。

 

手術で筋肉も神経も切れてしまっているわけですが、

神経は多少回復するものの、筋肉については切れてしまった部分は再生するわけではなく、ただくっついてその傷が硬くなるだけということで、

周りの筋肉で補っていくしかないようです。

切開した筋肉がくっつく時に生じるしこりのようなものはこちらに詳しく書いてあります。

www.nature-n.com

 

レントゲンの結果、失った肺の部分は期待以上に広がっており、かなり良いみたいです。

経過は良好。

また2ヶ月後にレントゲンと呼吸機能検査が入りました。

 

今後、仕事でレッスンやショーで咳き込むことは避けたいので、

咳止めのお薬デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠を出してもらいました。

 

血液検査、レントゲン、外来で4380円

咳止め2週間分で670円

 

とりあえず転移がなかったということで安心しました。

 

肺がん手術後 咳の練習(ハッフィング)

肺がんの胸腔鏡手術の後しばらくはいろんな不具合が出てきます。

術後直近でいうと、手術時の呼吸を確保するために気管から管が入っていたので、

痰が出やすい状態になっています。

喀痰を出すことは気道を清浄化する上で大切なことです。

肺の合併症予防にもなります。

 

と言われましても、実際最初の痰を出すときは痛みと力の加減がわからず恐怖心がつきまといます。

痰だけでなく、不意に出てくるくしゃみやしゃっくりなどにも大変気を使います。

空咳もよく出ます。

術後2週間くらいは付き合っていかなければならない問題です。

 

病院から事前に教わった咳の練習(ハッフィング)の方法

 

⑴座位になる

⑵姿勢を正す(背中を伸ばす)

座位になることで、力も入りやすくなる。

横隔膜が下がることで腹式呼吸がしやすくなる。

 

⑶患部の脇をしめる

⑷健側の手で患部の創あたりを押さえる

創が肩甲骨下から前胸部にかけてできるので、咳をするときに創に少しでもひびかないようにするため。

 

腹式呼吸の要領で息を吸う

⑹喉に力を入れずに細く息を吐く

咳によって喀痰を口に移動するため。

 

⑺大きな咳をする

痰を喀出します。

 

傷が痛むからといって咳を我慢するのは衛生上よくありませんので、

痛み止めを使ってでも痰は出したほうが良いみたいです。

また、口が乾いていると痰は出にくいので水分は意識的に多くとります。

 

ヨガを20年以上実践しており、教えてもいるのですが、

この時ほどヨガをやっていてよかったと思ったことはありません。

咳以外でも術後すぐは特に腹式呼吸、横隔膜の動きを意識しました。

また息苦しさとともに、空咳もしばらく続きますが、

傷がくっつくまでは空咳も傷にひびきますので腹筋をかなり使いながら咳をすることになります。

それはそれで良い呼吸の仕方ができるので、体のためには良いのかもしれませんね。

実際、運動量は減っているのにもかかわらず太ったという感じはありません。